ハトコットを電気配管に使用した実績はありますでしょうか?

ハトコットはFRC(繊維補強セメントモルタル)製品です。

屋上設備配管において特に避けていただくべき管種の設定はございません。
構造物ではなく工作物という概念でご使用いただいておりますので、モルタル製配管カバーというご認識から、
①屋上スラブ開口で防火区画貫通処理が遵法できること
②ハトコットからの取り出し配管の止水施工処理が適切に行える
③必要な開孔寸法が抜き面の範囲内に収まること
以外に配管の種別によりご採用の制約となるような条件はございません。

電気の電線管等の施工方法が探しても見つかりませんでした。

弊社ハトコットの配管取り出し部分(抜き面)はFRC(繊維混入セメントモルタル)成型品でございますので、
配管取り出しの方法としては在来の型枠造成によるハト小屋と何ら変わるところはございません。
そのためご用途別に施工方法を制約するような施工要領を制定しておりません。
また、ハトコットは材質上、特に忌避すべき配管種別や用途はございません。
各製品の抜き面サイズに従いご計画ください。

オプションスリーブガイドは円形しかないですが角形対応出来ますでしょうか?

残念ながらオプションのスリーブガイドにつきましては角形品は取り扱いがございませんが、現場での角形開孔については有効な抜き面寸法範囲内であれば差し支えございません。
角形開孔の施工についてはこちらをクリック

ハトコットの側面に冷媒配管ラック用の四角い開口をしたいのですが、
ベビーサンダー以外に開口するための適切な工具はありますか?

弊社製品ハトコットの配管取り出し部はFRC製(繊維補強セメントモルタル)≒30㎜厚です。
四角形開口の場合
必要開口面積内の角に回転式ホールソー等で小さな補助的な丸穴を開け、レシプロソー等で直線カットをお勧めしております。強く振動を与えると、クラックが発生する可能性がありますので振動式の工具の使用は避けてください。
また、小型サンダー等使用する場合、角部を切りすぎないようにご注意ください。
※レシプロソー等の刃物はALC用をお勧めしております。

工場での側面穴開け加工は可能でしょうか?

穴あけ加工の受託につきましては、本体耐力低下に伴う輸送時の安全性を考慮し、円形開孔・1側面のみとさせていただいております。側面開孔は設置後の場合には垂直荷重に対する耐力を損なうものではございませんが、輸送時や揚重時にクラック発生の主因となっております。
モルタル成型品につき何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

抜き面の止水施工についての施工要領書はありますでしょうか?

弊社ハトコットの配管取り出し部分(抜き面)はFRC(繊維混入セメントモルタル)成型品でございますので、
配管取り出しの止水方法としては在来の型枠造成によるハト小屋と何ら変わるところはございません。
そのため作業別に施工方法を制約するような施工要領を制定しておりません。                 

配管取り出し部の止水施工におきましても建築元請け様が定められている止水要領の中から最適なものをお選びいただくことで問題ございません。

ハトコットを設置する場合にパラペット立上りからの離隔距離等はどのくらい見れば宜しいでしょうか?

ハトコットの設置位置に関しましては、本体構造的にはパラペットとの離隔距離を必要といたしません。
その際にはハトコットの大外は下部ユニットの外々寸法となります。
ただし、ご採用される防水工法によっては様々な必要離隔距離が発生することが想定されます。
ご採用される屋上防水工法に応じた離隔距離をご想定いただくことをお勧めいたします。

上部ボルト、中間ボルトの締付はどれくらい締付ければいいでしょうか?

ハトコットに付随するボルトナットは適切なトルク管理(5N・m以下)のうえで施工してください。                    上部ボルトは、インサートナットへの締付のため強く締めすぎないようにお願い致します。上部ユニット裏面のガスケットが圧縮され過ぎますと止水性能に不具合が生じることがございます。                                                     また、中間・下部ユニットの接続ボルトにつきましては、締めすぎますと穴の周辺にひび割れが生じますのでご注意ください。

中間ユニットと下部ユニットを接続するボルトナットを天地逆にして施工してもよいでしょうか?

ボルトナットは適切なトルク管理(5N・m以下)で施工された場合、物理的には転地逆でも機能は変わりません。しかし、何らかの理由により万が一ナットにゆるみが発生した場合には天地が逆の場合にはボルトが脱落いたします。そのような場合でもボルトが残っていれば中間ユニットと下部ユニットが水平方向にズレる心配が無いため、ボルトを上とすることをお勧めしております。